★創立35周年をきっかけとして

  • 温故知新の世の中
     近年は、今の町名から昔の町名に復活することや市町村合併での新しいカタカナ市が否決されるなど、地域の特性や歴史・文化をもう一度見直そうという気運が出てきています。昔の伝統を大切に、そして大地をベースとして新しく進化することが強く望まれているかもしれません。

     さて、八王子サッカー協会は1970年7月7日(七夕)に社会人11チームからスタートし、少年・中学・高校・壮年・女子へと普及拡大しつつ、多くのサッカー仲間と出会い、楽しい汗を流しながら、今日を迎えています。

     創立当初お世話になった諸先輩方、子供達の指導に熱意を傾けていただいた先生・指導者の皆さん、グランド確保に協力された行政・企業の方々など、その時代の事業に応じて、その時の人々の知恵と工夫により、ここまで継続できたものと信じています。

     それは教科書では教えることのできない、貴重な財産となってサッカー仲間に伝承されており、人的ネットワークの賜物であると言っても過言ではないでしょう。今では、インターネットや携帯電話によって情報の収集や連絡など高度情報化時代になっていますが、当時は、「会わなければ、いないと同じ」という感覚で、フェイス・ツウ・フェイスの回数は多かったような気がしています。

     時代の流れは速く、現在では少子高齢化を迎え、2006年頃からは人口減少の世の中に突入しますが、設立当初からこれまでに協会発展に寄与された皆さんに、サッカーについての考え方やご意見を聞くと同時に、これからの八王子のサッカーの「行く末」について議論するなど、サッカー仲間の良き昔を訪ね、新しく生まれ変わる協会のきっかけとしてはどうでしょうか。


  • プレーヤーズファストの大切さ
     サッカー協会や指導者の皆さんが最も大切にすることは、選手の環境を第一に考え、行動することです。それは、サッカー競技にはいろいろな要素がありますが、つきつめると「選手のため」の行動であり、そのために周囲とのバランスを取りながら、選手でもある自分も含め何ができるかを考えることです。

     舞台装置である芝生のグランド、選手に技術等を教える良い指導者、参加するチームが意気に感じる大会等の開催などは、すべてプレーヤーのためであり、選手はそのような環境でのプレーを望み、日々努力しているはずです。

     プレーヤーの目線にたって「選手第一主義」となるような我々共通のミッション(使命)にもとずき、パッション(情熱)を持ち続け、実りあるアクション(行動)がサッカー仲間の役割に応じて求められているのではないでしょうか。


  • 夢があるからやる気ができる
     かなわぬ夢、もうちょっとで実現できる夢など、夢にはいろいろな段階がありますが、子供たちに将来の八王子のサッカーの夢を与えることができれば、その夢に向かって選手達は一生懸命頑張ることが期待されます。
    サッカー選手として可能性のある人はJリーガーへ、そして世界へ、でもほとんどの選手はその手前、もっと手前で地域でのサッカーを楽しむ人生を送ることになり、地域に根づいたサッカー活動の重要性はますます高まるものと思われます。

     では、八王子のサッカーのグランドデザインはどんなものでしょう。
    協会25周年の時に示した、ハードイメージがあります。一つは自然に囲まれた総合的なスポーツ施設、もう一つは市街地某所にイメージしたスタジアムです。

     皆さんでハード・ソフトを考え、プライドを持ち、夢の実現に向けて頑張るために、ゴホンと咳をしたら壊れるような選手や指導者は創らず、夢を持てる子供たちをいっぱい育てることが我々の使命であるかもしれません。


  • 自分たちで遊び場の確保と運営を
     ちょっと前までは行政が施設を作り、維持管理運営を手掛けていく方法でグランド等の施設が整備されてきました。しかし近年では、民間で行えることは民間の手で行えるよう、特に施設の維持管理については、民間への移行が実施されつつあります。
     例えば、Aサッカー場は従来から市の外郭団体によって維持管理されていましたが、これからは管理能力のある民間団体やNPO法人が代行して行えるようになります。そうすると、今まで使い勝手が悪かった施設についても、管理者の適正な判断により利用効率の向上が期待されます。(もちろん、他の団体との調和を保つことは言うまでもありません。)つまり、市民サイド、利用者サイドにたったサービスが充実され、またメンテナンス費用も利用する人々との協働(草刈り・清掃等)により安くなり、しいては市財政にも寄与することになる訳です。

     八王子サッカー協会では「NPO法人東京スポーツビジョン21」と連携してサッカーの振興を図ることが確認されており、両者協働して「自分たちで遊び場の確保と運営」を積極的に進め、「使ってナンボ」の世界を広げていきたいと考えています。
     皆さんのご協力をお願いいたします。

八王子サッカー協会
理事長 小泉 修